男の子を産み分ける場合。
通常、膣の中の粘液はY精子にとって不利な酸性ですが、その酸性の度合いは一定の周期で変化します。
膣から子宮への入り口となる子宮頸管の周辺には、子宮頸管粘液という粘膜があります。
ここでは排卵日が近づくと水分をより多く含みはじめ、分泌量も増え、サラサラの状態になります。
さらには、分泌される子宮頸管粘液はアルカリ性なのです。
よって酸性であった膣が、排卵日に近づくごとにだんだんと中和されていくのです。
つまり、男の子をつくるY精子にとって、排卵日当日は、かなり生き残りやすい状況となります。
(逆にいえば、排卵日より前だと、女の子のX精子の方が、生き残りやすいということです。)
また、人工授精によって生まれてきた子は、男の子の方が明らかに多いという統計があります。
なぜならば、人工授精というものは、確実に妊娠できるように慎重に排卵日を判定して行うものだからです。
通常は、精液を排卵日に注入します。
ということは排卵日当日にセックスすることと同じ状況になる、というわけです。
これ以外にも理由があります。
精液は粘りが強いので、注入しやすくするために、たいていの場合、1時間ほど容器に入れておきます。
そうすると粘りが取れ、具合がよくなります。
ところがそればかりではなく、Y精子は上へ、X精子は下へと、容器の中で精子が分離してしまうのです。
人工授精の現場では、自然、上にたまっている精子を採取し、使います。
つまり、Y精子が受精する場合が多くなるということなのです。
さて、産み分けの確率の話です。
関連本などでは、その成功する確率は約80%だという内容が多いようです。
では100%の確率で産み分けるのは無理なのかというと、実際にはあります。
たとえば、体外受精です。
このばあい、2種類の精子から、希望する精子を選んで受精させます。
分かりやすい話で、この方法だとほぼ100%の確率で、男女の産み分けができます。
しかし、倫理的な問題が絡んでおり、現在日本では、この方法はほとんど行われていません。
人の手によって、授かる命というものをコントロールしてはいけない、と考える人が多いからです。
(ただ、色覚異常や血友病などの、遺伝性の病気を抱えている人の場合は除きます。この方々の場合には、体外受精が行われることもあります。)
とくに女の子を産み分けたい場合ですが。
パーコール法という、80〜90%の確率で女の子を産み分ける方法があります。
これはX精子とY精子の比重の違いに着目した方法で、精子をパーコール液で洗浄することによって行います。
この方法は日本で現在施行されている産み分け方法の中で、もっとも確率が高い方法の一つといわれています。
人工的な男女の産み分けについて、否定的な考えをする人は少なくありません。
現実に希望しているあなたも、抵抗感がまったく皆無、というわけではないでしょう。
産み分けに関しては賛否両論あり、これからもその議論は続くでしょう。
よき結論を得たいものですね。
産み分けしたい場合